私の作品は、サスティナブル・デベロップメント・ゴール、という2015年に国際サミットで採択され「持続可能な未来を描く」ための国際目標(SDGs・エスディージーズ)を元に創作しています。

創作の際にも、芯や他の資材の購入を極力控え、リサイクルや天然素材を使用し、熱源を使用しません。

環境アートとしても、その意思を未来に残せるよう
「創れるけれど、つくらない、使えるけれど、つかわない」という選択をしています。

体験会では、リサイクルアートを通して、創作のコンセプトと「つくる責任、つかう責任」(国連が定めるSDGs)について考えていただきます。

創作の3つの決まりごと

トイレットペーパーに色を塗らない

日本のトイレットペーパー芯は「そのままの状態でとても完成された紙(素材)」だと考えます。
芯には日本工業規格、JIS規格が定められており、メーカーが異なってもほとんど同じ形状です。
素材として完成度が高い芯を、機能的で美しいと考え、トイレットペーパー芯の質感や色、印刷文字などをそのまま使って表現しています。

トイレットペーパー芯を再利用できる技法で創作する

トイレットペーパーの芯は素材として再利用できるように、素材そのものを生かした表現と創作方法を制約としています。

再生するアートとして、芯そのものを加工せず、極力そのままの形で使うように意識しています。裁断する場合は裁断方法を決め、もとの形状がわかる状態で裁断しています。
大きさを決めています。ランダムにカットするとゴミになりやすく、統一性がなくなり、雑紙やリサイクル紙と同じになってしまうため、裁断せず極力そのまま使用しています。

廃棄するものを極力少なくする

リサイクル、リユース、環境アートとして、裁断ミスで不具合がある芯も破棄せず使用し、創作の過程でゴミを出さないよう創作しています。
リサイクルだけではなく、環境にやさしい素材、再利用できる素材で創作することを意識しています。